一軒家スタジオの需要は、都市部だけにあるわけではありません
今年に入ってからも、自宅やセカンドハウスを撮影ロケ地として登録出来ないかという相談をいただきます。
特に、都市部のスタジオでは実現しにくい「広さ」「駐車問題」「近隣への音配慮」などが叶うことから、
都心から少し離れた立地の一軒家にも十分な機会があるのです。
ただし、「一軒家であれば何でも需要がある」というわけではありません。
今回は、映像制作の現場で実際に選ばれている“立地の条件”についてご紹介します。
「都内から60〜90分圏内」が、プロの現場で現実的な移動距離
制作会社の多くは都内に拠点を構えており、機材車や40名以上のスタッフが動くことも珍しくありません。
そのため、“片道2時間以上”となると、移動コストや拘束時間がネックになります。
実際には、
- 「都内から車で60分以内、90分も物件に依ってはあり」
- 「最寄りICから近い」
- 「渋滞が少ないエリア」
といった条件を満たす場所が、ロケ地として選ばれやすい傾向にあります。
駅チカよりも“車移動を前提としたエリア”が優位なケースも
撮影現場では電車移動よりも車移動が前提です。そのため、駅からの徒歩距離よりも、
- 複数台の駐車スペースがあるか
- 敷地内に機材車を停められるか
といった要素のほうが重視されます。
また、周辺に住宅が密集していないロケーションは、音出しや導線確保の自由度が高く、
評価されやすいポイントです。
どんなに遠くても“行く価値がある家”は選ばれる
距離や立地だけでなく、物件そのものの魅力によって「行く価値がある」と判断されることもあります。
たとえば:
- 付近に撮影でよく使われる観光地や名所がある
- おしゃれにリノベーションされた古民家
- LDKから海が見えるなど、絶景が撮れる環境
- 私道が使えるため、劇用車の移動が容易
こうした要素がある場合、「2時間かけても行きたい」と判断されるケースも珍しくありません。
「どこでもいい」ではなく「ここだからいい」が選ばれる
Thehome.では、どの一軒家でも掲載できるわけではありません。
実際に需要があるのは、以下のような条件を満たす物件です:
- 敷地が広く、駐車や機材の搬入に余裕がある
- 部屋数が多く、撮影エリアとは別に控室として使用できる部屋がある
- 都内、または都心から60〜90分圏内(千葉・埼玉・神奈川・茨城南部など)
- 古くても、空間として「絵になる」内装や、おしゃれにリノベされていること
「この立地・この物件だからこそ選ばれる」── そんな場所を求めるプロの現場に応えるために、
私たちは物件選定にもこだわっています。
(掲載物件と非掲載物件に分かれており、全ての物件は基本的に情報インプットして撮影問合せに対応します)
“ちょうどいい立地”の一軒家には、確かな需要があります
一軒家を撮影スタジオとして活用するうえで、「立地」は大きなポイントです。
ただし、「近ければ良い」「駅から近ければ良い」というわけではなく、
撮影現場の視点で見た“使いやすさ”こそが重要です。
もしご自宅が、ここでご紹介した条件に当てはまるようでしたら、Thehome.への掲載をご検討ください。
「一見不便に見える場所」でも、プロにとっては理想のロケ地になる可能性があります。
最後に、撮影中はスタッフが大切なご自宅に傷や汚れが付かないよう、万全の体制で現場管理を行います。
これが、Thehome.最大の特徴です。
🔗あわせてチェックしたい情報
・撮影現場が選ぶ家、選ばれない家──間取りで差がつくポイントとは?
⇒ https://thehome.jp/blog/5663/
🔗撮影可能な一軒家について
▶ 既に一軒家にお住まいで掲載を希望する方:
https://thehome.jp/post/
▶ これから家を新築される方で撮影可能な家のアドバイスを受けたい方:
https://thehome.jp/shoot_style/