撮影に適した一軒家のキッチンデザインとは?

キッチンは、撮影において重要な役割を果たします。特に一軒家のオーナー様がご自宅をスタジオとして提供する際、キッチンのデザインや配置が撮影の可否を左右することがあります。

キッチンの配置と間取り

LDK(リビング・ダイニング・キッチン)のレイアウトは、撮影のしやすさに直結します。

  • 縦型レイアウト:キッチンを部屋の奥に配置し、手前にダイニングテーブル、さらにその手前にソファを置くことで、奥行きと空間の広がりを演出できます。この配置は、カメラを引いて撮影する際に効果的で、CMやドラマでよく採用されています。
  • 横型レイアウト:キッチンとリビングが横並びの場合、カメラの引き距離が確保しにくく、画に奥行きが出づらいことから、採用を見送られることもあります。

キッチンタイプの選択

撮影に適したキッチンのタイプとして、以下のものが挙げられます:

  • アイランドキッチン:部屋全体を見渡せ、開放的な雰囲気を演出できます。
  • ペニンシュラキッチン:片側が壁に接しており、適度な開放感と機能性を兼ね備えています。
  • Ⅱ型(2列型)キッチン:作業スペースが広く、効率的な動線を確保できます。

これらのキッチンでは、前列のカウンター上部に吊戸棚を設置しないことで、視界を遮らず、広々とした空間を維持できます。

 

設備とデザインのポイント

  • コンロの種類:撮影ではIHよりガスコンロの指定が若干多めです。特に関東地方ではIHの普及率が低いため、ガスコンロの方が親しみやすい印象を与えます。
  • 水栓金具:海外製の大きく湾曲したデザインのものは存在感が強すぎるので、シンプルなデザインが無難です。
  • カウンター素材と色:ステンレス、天然石、人工大理石などがありますが、素材と色の傾向は特にありません。周囲と調和していればお好きなタイプをお選びください。
  • 収納と陳列:食器や調理器具をオープンシェルフに陳列することで、生活感を演出できます。一方、すっきりと見せたい場合は、パントリーを設けて収納する方法もあります。

細かいけれど役立つ情報

  • 冷蔵庫の扉:鏡面仕上げにしない方が良い(映り込み防止の観点で)。
  • キャビネットの引手や握り玉:シンプルなデザインが良い。
  • 水跳ねや油跳ね防止のアクリル板:取り外し可能な仕様が便利。
  • 家電製品の質感:炊飯器、トースター、コーヒーメーカー等の家電製品の質感を統一すると、そのまま撮影に使用されやすい。
  • ペンダント照明:キッチン頭上をペンダント照明にしたい場合は引っ掛けシーリングタイプがおすすめ。

一軒家オーナー様へのご提案

今回はキッチンを設置する場所やキャビネットの配置について触れましたが、素材や機器、収納方法などに正解はありません。まずはご自身の好きなスタイルを優先させてください。何かの参考になれば幸いです。

ご自宅を撮影スタジオとして提供することで、新たな収益源を得ることが可能です。特に、キッチンが上記のポイントを満たしている場合、撮影ニーズが高まります。Thehome.では、実際に居住されている一軒家を撮影ロケ地として紹介しております。ご興味のあるオーナー様は、ぜひご連絡ください。

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