撮影で使用されやすい ~ダイニング&リビング編~

なぜ、このテーマの内容を書いているかというと、既に掲載済のオナーさんから「我が家をどう変えればもっと撮影の問合せが入るか?」という相談が多いことと、掲載希望される方からも同様な質問を受けることが多く、それであれば新築又はリノベーションする前に情報発信した方が有効だろうという結論に至りました。

今回はどのようなリビング&ダイニングであれば撮影しやすいか?という内容です。
順番的には下記の3編に目を通されるとより理解しやすい内容となります。
立地編
間取編
キッチン編

●LIVING&Dining

ダイニングテーブルと椅子のセットは家族構成にあったサイズと内装の雰囲気に合っていればお好きなものを選んで頂いて構いません。テーブルの天板がピカピカ過ぎると鏡面効果で余計なものが映ってしまう心配が有ります。ガラスの天板は色々なモノが映り過ぎて都合が悪い時があります。よく大豪邸にありがちな英国風やアラビア風な家具はクセが強すぎて、美術が用意するものと交換することがあります。これは専門の業者が搬入・搬出をしますが多少リスクが発生することはご認識ください。このようなケースは1Fリビングがどうしても有利になります。

リビングのソファは壁と接地している又は床に固定されている造作家具よりも移動や配置が容易な置き家具が無難です。せっかく雰囲気が良くても家具の移動が出来ないと、候補から外れてしまうことが有ります。新たに用意するものはグレー系の布地が多い気がします。あまり主張せず周りのインテリアや演者さんの衣装などを映えさせるのでしょうね。

照明についてですが、撮影現場からすると電気工事が必要な直結タイプよりコンセントで繋ぐ引っ掛けタイプが対応しやすいので有難いです。なので照明は交換が容易であればオーナーさんが好きな照明を選んで頂いて構いません。ダウンライトや間接照明なども使わない場合は部分的に遮光したりするので特に制限はありません。

リビングをデザインする際にTVの位置も指定されているケースが多いでしょう。ある程度の広さになると大画面の薄型TVを配置したくなります。そして設置場所は壁際が多いと思いますが、もし、願いが叶うのであれば壁掛け以外のタイプが現場としては便利かもしれません。TVが移動できるとソファも動かせるようになり企画に合わせた配置が簡単に出来て撮影がスムーズとなります。

次に多いのが、ベッドルーム、書斎、子供部屋の順番です。
勿論、「入浴剤なら浴室」「消臭剤ならトイレ」と定番の撮影はありますが、これらのシーンはお洒落である必要が無いのでそこまで撮影を意識した内装や広さを考慮しな設計にしなくても良いかと。トイレ、洗面、浴室を背景にしたCMは専用のスタジオさんにお任せしましょう。

玄関越しの撮影は多いですが、「外」と「内」のどちらを意識するかといえば断然「外」に配慮すべきです。玄関シーンは外部との連携が大切なので後で詳しく説明します。